愛犬の健康を支える食事。さまざまな種類のフードが販売されていますが、どのようなタイミングで、どのように切り替えていけばいいのでしょうか。
●ライフステージによって変更する
ライフステージによって必要な栄養素は異なります。
子犬のときは健やかな成長をサポートするため高タンパク・高脂肪な専用フードを、成犬になってからは体重や毛の色やツヤを維持するのに必要な栄養素を摂取できるよう、犬種専用のフードがあれば専用フードを選んでもよいでしょう。
高齢期に入ってからは、消化吸収しやすく、加齢によって不足しがちな栄養素を効率よく摂ることができる高齢期用フードに切り替えましょう。
●機能で選ぶ
愛犬の健康状態によっても最適なフードは変わってきます。
肥満気味であれば体重ケア用のフード、食物アレルギーがあるようならアレルゲンを排除したフードなどがあります。
●疾患があるときに選ぶ
消化器や腎臓、心臓、皮膚などに疾患がある場合は、特別な栄養バランスに調整された「療法食」を与えたほうがいい場合もあります。
病態に合わせ、健康な動物にとっては極端な栄養バランスになっているフードもありますので、必ず獣医師に相談したうえで切り替えてください。
いずれのケースでも、食べ慣れた味のフードからまったくちがう味のフードにいきなり変わってしまうと、びっくりして食べなくなってしまう可能性があります。従来のフードを80%の量に減らし、新しいフードを20%ほど混ぜてあげるとこからスタートし、体調や食欲、便の状態に問題がなければ、少しずつ新しいフードの割合を増やしていきます。1週間から10日かけて新しいフードに切り替えてください。
フードを変更するときに大切なことは、愛犬のライフステージや健康状態をしっかり把握することです。病気ではなくても体調は変化していきますので、1年に2回は動物病院で健康診断を受け、その際にフードについても獣医師に相談することをおすすめします。