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愛犬と愛猫の“真の健康”を育む
ペットオーナーになるための5つのポイント

愛犬・愛猫は家族の一員であり、特別な存在です。愛くるしい表情やしぐさに触れることは、私たちに喜びをもたらします。犬や猫とともに暮すことは、私たちの心身の健康や、子どもの発育や情操教育においてポジティブな効果があることが研究で明らかになっています。

私たちは、ペットが生活をより豊かにしてくれると信じています。ですから、愛犬・愛猫が生涯にわたり豊かな生活を送れるよう、彼らの健康を実現することは、私たち一人ひとりの責任です。そして犬と猫の“真の健康”、それは「病気ではない」というだけではありません。

 “真の健康”とは、毛ヅヤ・毛吹きが美しい被毛、素早い身のこなし、輝くような目、凛とした表情など、個々の犬や猫の本来のすばらしさが引き出された状態のことです。ロイヤルカナンでは、愛犬と愛猫の“真の健康”を育む5つのポイントを掲げています。ぜひペットオーナーの皆さまに知っていただき、適切な知識と行動に結びつけてほしいと考えています。


1. 犬と猫は人とは異なる動物であり、種類や個体によって
身体的特徴、性格、行動(癖)が違うことを理解して接する

人は雑食ですが、犬と猫は狩りをしていた肉食動物です。犬は群れで生活し、人と暮らす中で、肉食動物の性質も残しつつ雑食動物へと変化してきました。集団生活に馴染んでいるため人の反応もよく観察しており、人の指示で作業をしたり、人と遊んだりすることに喜びを感じる動物です。一方、猫は主に樹上で生活していた、単独で狩りをする孤高のハンター。今でも高い場所で自分のペースで生活することを好みます。狩りに見立てた遊びが大好きなので、家の中のいろいろなものにじゃれついてしまうことも。そのため室内飼育の場合は、宅内環境を整えることが必要です。

犬も猫も、人とは食性が異なるため人と同じ食べ物は食べられませんし、意思の表現方法も異なります。擬人化せずに、人とは異なる習性や文化を持つことを尊重したうえで接しましょう。擬人化しないことが大切です。また、たとえば犬には約300もの品種があるといわれ、一番小さなチワワで体重2㎏、大きなグレートデーンでは70㎏になるなど、他の動物にはないほどの多様性があります。個々の猫と犬には想像以上の違いがあり、種類や個体によって多様であることを理解することが大切なのです。

2. 品種・年齢・身体サイズ・ライフスタイル・健康状態により
栄養ニーズが異なることを理解し、適切な量の最適なフードを与える

犬と猫には、一頭一頭異なる栄養ニーズがあります。たとえば同じ小型犬でも、被毛のケアが必要なプードルと、関節に配慮したいダックスフンドでは必要なエネルギー量や栄養素が異なります。成長期の子犬・子猫と高齢期の犬・猫でも、室内飼育で運動は散歩程度という犬とドッグランなどでよく遊ぶ活動的な犬でも栄養ニーズは異なります。また、妊娠・授乳期や病気のときなど、特別な栄養的配慮が必要な場合もあります。
こういった状況を適切に把握したうえで、最適なフードを、適量与えることが重要です。欲しがるからといっておやつ等を与えすぎないようにしましょう。

3. 犬と猫は言葉を話せず、体調不良を隠す習性もあるため
日常的によく「観察」し、変化に対して適切な対応をとる

犬や猫は、自分から不調を訴えてくれません。とくに猫は単独生活をしてきた動物であり、体調不良を表に出すことは外敵に襲われる危険性を高めるため、自らの不調を隠そうとします。そのため、健康状態の観察では、「いつもとは様子が違っていないか?」が基本となります。

たとえば、元気がない、散歩や遊びを嫌がるようになった、痩せた・体重が増えたなど。食事や水の量や回数、排泄も大切な健康のバロメーターです。日頃からブラッシングやマッサージ、抱っこをする際などに、よく体を触ってください。皮膚や毛ヅヤの様子、耳の中や目の周りが汚れていないか、口臭、できれば口の中もチェックしたいものです。小さな変化を見逃さず、いつもと違う様子があれば、すぐに専門家に相談しましょう。

4. 犬と猫は人の4倍以上の早さで歳を取ることを理解し
定期的に健康診断を受けさせる(年2回をお勧めします)

犬や猫は1歳でほぼ成犬・成猫になります。中・高齢期に差しかかるのは、サイズによって異なりますが犬ではおよそ5〜8歳、猫では7歳。寿命は14、15歳といわれています。犬と猫は人の4倍以上の早さで歳を取るため、年1回の健康診断は、人に置き換えると4年に一度しか受診していないのと同じことです。そのため、人よりも頻繁に、可能であれば年2回以上、愛犬・愛猫に健康診断を受けさせることをお勧めします。

5. 栄養や健康に関する正しい知識を持つ専門家に
日常的に相談して適切なアドバイスを得る

獣医師、動物看護師、ブリーダー、ペット専門店の店員、トリマー、ペット専門サイトなど、信頼できる犬と猫の専門家と日常的に接し、正しい知識を得ることで、愛犬・愛猫の健康状態の確認や適切なケアが可能になり、さまざまな病気の予防につながります。

たとえば、子犬・子猫のワクチン接種時に、日常のケアや育て方などをかかりつけの獣医師に相談したり、栄養やペットフードについてはペット専門店のスタッフにアドバイスをもらったり。病気ではなくとも、日頃から気軽に専門家に相談ができる関係性を築くことが大切です。


ロイヤルカナンの取り組み

ロイヤルカナンは、「最適な栄養バランスこそが最良の薬である」という発想のもと、きめ細やかに愛犬・愛猫の栄養ニーズを満たすペットフードを提供するだけでなく、ペットオーナーや専門家など、犬と猫に関わるすべてのパートナーを含めた環境づくりを行っています。

ペットオーナーの皆さまには、ウェブサイト上のコンテンツや、オンライン学習プログラム「ヘルスニュートリションラーニングプログラム」などを通じて、犬と猫の行動、栄養、健康観察のポイントなどの知識をわかりやすく提供しています。また、予防医療・健康管理の普及を推進する「Team HOPE」への賛同・支援や、毎年行っている啓発キャンペーンを通じて、犬・猫の定期健康診断を推進。さらに、専門家への学習機会や情報の提供、犬・猫関連学会の活動支援を行い、専門家を通じてペットオーナーが最新かつ正しい知識・情報を得られるようサポートしています。

これからも、愛犬・愛猫を真に健康にするための正しい知識と適切な行動に関する啓発活動を推進し、一頭でも多くの犬と猫に“真の健康”を実現していきたいと考えています。